10月と11月に開催される「第12回横乗日本映画祭」の実行委員長を務める 劔持 良輔さん 平塚市松風町在住 50歳
映像で横乗り文化を発信
○…サーフィンやスケートボード、スノーボードなどの横乗りカルチャーの魅力を紹介する「横乗日本映画祭」を2012年に始めた。今年は10月12日〜15日の間に高知県高知市と四万十市で、11月1日〜4日の間に茅ヶ崎市と藤沢市で上映する。「現役のサーファーやスケートボーダーが映像を作っているところに価値がある。大画面で疑似体験できる」と魅力を語る。
○…平塚市松風町で生まれ育った。「かっこよかったから」と10歳の時にスケートボードを始め、「モテそうだったから」と中学時代にサーフィンをするようになった。現在は自宅の一角で横乗り関連の商品などを販売する「MO3(エムオースリー)store」のオーナーを務める。「まちづくりに興味があったので、仕事と地域貢献を両立するため」と04年、地元で店を始め、公園のトイレ整備や地域の清掃活動などにも尽力する。
○…自分が波に乗る様子を気に入ってくれた友人が「ポートフォリオ(作品集)を作ろう」と提案してきたことが映像制作との出合いだ。その作品は、シネプレックス平塚で上映。観客から受け入れられたという手応えを感じたと同時に、他の人の作品も観たいという思いが映画祭開催につながった。「東日本大震災の時、テレビCMが規制されたことに不満を感じたことも企画した理由の一つ。自分たちで偽りがない文化を発信できる場を創りたかった」と力強く話す。
○…同店は、放課後になると小学生の来店も多い。スケートボードを無料で貸し出ししているからだ。「子どもだからといっておもちゃのボードではなく、自分が大切にするボードを提供している。それが伝わっているから人気があるのかな」とほほ笑んだ。
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