大磯町で盛んな柿の栽培について学ぼうと10月19日、チュニジア日本商工会議所のナセフ・ベルヒリア会頭が、町内の柿農家を訪問した。
チュニジア北西部では、約40軒の農家が柿栽培に従事しているという。しかし、収入が安定しないことから農業人口は少なく、生産数にも限りがあり、流通についてのノウハウが不足しているという課題がある。
大磯うみのかぜファーム(清水太一代表)の農場を訪れたナセフさんは、苗木を折り曲げ、樹と樹を接触させて固定することで早期成園化をはかる「ジョイント栽培」を視察。清水さんが「樹の背が低く、収穫するにも脚立いらずで安全。柿は実がなるまでに8年はかかるといわれているけれど、3年で目標の収量が見込める」などと解説すると、ナセフさんは興味深そうに耳を傾けていた。
チュニジアでも柿を生食する文化があるというが、やわらかくなるまで熟してからスプーンですくって食べるのが一般的。ナセフさんは、シャキシャキとした食感と糖度の高さが特徴の大玉柿「太秋」を試食すると、「こんな味は初めて。とても気に入った」と顔をほころばせていた。
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