11月24日に平塚八幡宮で奉納演奏をするピアニストの 能條 貴大さん 平塚市在住 37歳
幅広いジャンル奏でる
○…コロナ禍で公演の機会を失った音楽家が歌ったり演奏したりする場にしたいと平塚八幡宮で始まった「奉納演奏の夕べ」で、クラシックピアノを披露する。「クラシックが身近ではない方にも足を運ぶ入口にしてもらいたいと思って」と、歌謡曲やポップを含む曲目を11月24日午後5時から6時30分まで単独で演奏する。
○…母親がピアノの講師をしていた影響で、2歳から鍵盤に触れてきた。小学生の頃から年に何度もコンクールに出場。「中学生になると、周りと競争していることに気がついて緊張するようになった」というが、進学した洗足学園音楽大学在学中に練習方法や本番への向き合い方を見直してから改善されたという。武蔵野音楽大学大学院でも腕を磨き、「ピアノを仕事にできたらいいな」と志した。
○…同院卒業後は、横浜市を中心に教室を開講する傍ら、大磯町の聖ステパノ学園の音楽教諭として小中学生に指導をしている。30歳の時に長寿番組であるNHKテレビ・ラジオ体操の演奏者にオーディションで選ばれたことで、新しい世界も知った。「体操する演者に合わせて即興で曲を作る。カメラが近いのが今も慣れないけれど、悩み抜いた曲が評価された時が喜び」とほほ笑む。
○…「周りから『意外』と言われる」と前置きしつつ、「バイクが好きで大学2年の時に中型の免許をとった」とワイルドな一面も覗かせる。約10年間遠ざかっていたが、「昨年かっこいいバイクを見つけたので」と再び走り始めた。父親と一緒にツーリングすることもあるという。演者として、教師としてピアノと関わってきた経験を大切に、クラシックに限らず幅広いジャンルに寄り添うことができるピアノの魅力を届けていく。
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