第31回神奈川県介護賞が10月31日に発表され、県内から9人が受賞した。同賞は県内の社会福祉事業を行う施設等で介護業務に携わり、特に功労のあった人を表彰するもの。
十人十色の介護
平塚ふじみ園(四之宮)の勝目義之さん(48)は、「施設や県から評価され、身に余る光栄。自分のできることをコツコツとやってきただけ」と謙遜する。
勝目さんは1998年からふじみ園に勤務。介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士の資格を取得し、現在は業務課長として市役所や病院の窓口となるほか、利用者が地域へと移行できるよう方針を立てている。
利用者から「相談してよかった」や「ありがとう」と言われることがやりがい。利用者は自身の状態を伝えることが難しいため、普通救命など医学的な知識も身につけたいという。「現場にも還元できるし自分のためにもなる」と前を向いた。
1日を笑顔に
福祉型障害児入所施設精陽学園(平塚市城所)で社会福祉士、介護福祉士として働く宮卓史さん(48)。「長く続けてきたことを評価していただけた」と受賞を喜ぶ。
同園を運営する社会福祉法人至泉会に入職して25年。同園には昨年4月異動になった。様々な家庭環境を抱える子どもたちに対し、「園での1日を、子どもたち一人ひとりが『今日はいいことがあった』と、楽しく笑って過ごせるようにしてあげたい」と思いを語る。
「まだ異動して1年なので、日々勉強。子どもはどんどん成長していくので、目の前のケアをしつつ、先も見据えた支援をしていきたい」と話した。
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