二宮町の気候温暖な立地条件を生かし、新たな特産品としての栽培が進んでいる「湘南オリーブ」を実際に見たり触れたり食べたりして体験する収穫祭「湘南オリーブフェスタ2024」が11月22日(金)〜24日(日)、湘南オリーブの郷(二宮町山西2116)で開催される。「湘南オリーブオイル」は今年4月、二宮町商工会を申請団体として地域団体商標に登録されている。
湘南オリーブフェスタ2024実行委員会のメンバーの松木かをりさんは、運営する湘南オリーブの郷で12年ほど前から20種以上のオリーブを栽培している。
オリーブは6000年ほど前から地中海沿岸で栽培が始まったモクセイ科の常緑樹。5月中旬に小さな花を咲かせ、風によって花粉を飛ばし、受粉すると小さな実がなる。少しずつ実はふくらみ、9月下旬から11月末頃までが収穫期となる。
「今年はオリーブの実の果汁を吸うカメムシ被害のほか、酷暑が重なって収量にも影響があった」と松木さん。収穫年によって味わいが違うといい、「オリーブといえば乾燥した土地を好む印象があるけれど、雨の多い日本でもしっかり育つ品種がわかってきた。日本の料理に合う、やさしい味わいのオイルができます」と話す。
松木さんはオリーブの魅力について、「捨てるところがなく、楽しみ方が多様なところ」と挙げる。実を使ったオリーブオイルや新漬けのほかにも、オリーブのお茶、園芸品種や盆栽としての楽しみ方、小枝を使った木工製品や、剪定後の枝や葉を使った染物など、イベントでは実際体験できる機会を用意する。
松木さんは、「地域団体商標にも登録もされ、オリーブが二宮をPRするきっかけにもなると思う。オリーブのあるまちとして、ひとつの農産物としてだけでなく、文化として広めていきたい」と話していた。
湘南オリーブフェスタは午前10時〜午後3時。入場無料。雨天中止。オリーブ畑ツアーやオリーブ盆栽や湘南オリーブ染、オリーブに関する研究活動紹介を実施するほか、摘みたて、搾りたての湘南二宮オリーブオイルの試食や湘南オリーブ茶の試飲、雑貨やスイーツの販売も行う。
問い合わせは、同実行委員会【電話】0463・73・8039。
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