神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

能登に「靴下」を支援 二宮町、平塚市の鍼灸師ら

社会

公開:2024年12月6日

  • X
  • LINE
  • hatena
靴下を個包装する朝日山さん(左)、榎本さん
靴下を個包装する朝日山さん(左)、榎本さん

 二宮町で寺子屋活動などを実施している団体「人生わくわく船」が、能登地震の被災者に靴下を届けようと奮闘している。同団体の「船長」で、鍼灸マッサージ師の朝日山一男さん(75)と同じく鍼灸師で「副船長」の榎本恭子さん(55)が、能登で被災者支援を続けている石川県金沢市の鍼灸師から現地のニーズを聞いて10月から実施しているもの。送り届けた靴下は8カ所で2300足に及ぶ。

 朝日山さん、榎本さんは、地元で施術所を開設し、その傍ら災害福祉に携わっている。「1月8日には被災地入りし、DSAM(災害支援鍼灸マッサージ師合同委員会)の一員としてDMAT(災害派遣医療チーム)本部で活動させていただいた」という二人。消防職員や行政職員など、被災地で活動する支援者の支援に従事した。「本当にみなさん疲れ切っていた」と榎本さん。被災者と支援者への並行したケアの必要性を感じたという。


 現在も毎週被災地に通い被災者支援を行っている金沢市の鍼灸師から「温かいスープや防寒着が必要だけど行き届かない。厳しい冬が来る前になんとかしたい」とSOSが届いたのが10月28日の夜。朝日山さんと榎本さんは、すぐに人生わくわく船のメンバーに声をかけ、213足をかき集めると、翌日には現地の仮設住宅へと送り出した。

 榎本さんは「本当は上着などを送りたいけれど予算的にも難しい。東洋医学の観点から、頭寒足熱という考えもあるので、靴下にした」と話す。

 寄付された靴下は、現地でごみを増やさぬよう、タグなどを取り、その代わりに素材やサイズがわかる紙を封入して個包装している。素材によるアレルギーなどを防ぐほか、現地で配布してくれるボランティアの手をわずらわせないという視点から行っており、「これも一つの支援者支援になれば」と榎本さん。靴下を配布する際に、被災者の健康状況などの聞き取りも実施予定。靴下は、ニーズに対してはまだ足りていない状況で、同団体では12月25日まで寄付を募っている。

 朝日山さんは「私たちの力だけでは限界がある。何かしたいという心がある人にぜひ寄付していただければしっかり届ける」と話していた。

 問い合わせは朝日山さん【電話】0463・70・5138、榎本さん【電話】0463・37・3088。

平塚・大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

季節外れのツバメ営巣

平塚市上吉沢

季節外れのツバメ営巣

命救われ「恩返し?」

12月6日

能登に「靴下」を支援

能登に「靴下」を支援

二宮町、平塚市の鍼灸師ら

12月6日

「いそかぜ」が全国1位

大磯小PTA広報誌

「いそかぜ」が全国1位

児童の笑顔見える誌面 評価

11月29日

浸水被害対策を強化

平塚市12月補正予算

浸水被害対策を強化

雨水桝を増設、改修

11月29日

オリーブの魅力を発信

二宮町

オリーブの魅力を発信

11月22日からイベント

11月22日

駅周辺構想へ意見公募

平塚市

駅周辺構想へ意見公募

コンセプトは「リビング」

11月22日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月29日0:00更新

  • 11月22日0:00更新

  • 11月15日0:00更新

平塚・大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

平塚・大磯・二宮・中井版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年12月12日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook