平塚市上吉沢のガソリンスタンド「キグナスセルフ上吉沢」(梅澤洋三代表取締役会長)の車両整備を行う「ピット」の天井にこのほど季節外れのツバメが訪れ、巣作りを行っている。
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春の季語にもなっているツバメ。平塚市などで野鳥の調査を行う市民団体「こまたん」の岩佐昌夫代表によると、「通常は春に渡来し、秋に南方に戻っていく。近年では渡りをしない例も観察されているが、この時期は非常に珍しい」と話す。
同スタンドでも毎年春になるとツバメが訪れ、1、2つほどの巣を作るという。今春も数羽のヒナが巣立ち来春の飛来を待っていたところ、10月に1羽のツバメが飛んできた。11月に入ってもう1羽増え、番(つがい)で巣作りをはじめた可能性がある。巣は高所にあるためヒナや卵は確認できていないが、同スタンドで約10年働く塩原世津子さんは「こんな時期にツバメが来たのは初めて。季節外れで驚いた」と話す。
今年5月、ピット内で床に落ち、オイルまみれになったツバメのヒナを整備士の清野真さんが発見。スタッフの小林位光(たかみつ)さんと協力してタオルで拭き、トラックの荷台に立って巣へ戻した。「弱っていて巣立つのも一番遅かったが、なんとか回復して良かった」と清野さん。小林さんは「ツバメが巣を作るとその家は商売繁盛すると言われている。助けた恩を返しに来てくれたのかな」とほほ笑んだ。
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