東京の台所・築地に販売店を構え、ミシュラン星付きなど国内外の名だたる料理人に愛される包丁を製造する企業の本社が中井町久所にある。
第42回神奈川県優良産業人表彰を受賞した株式会社子の日の代表取締役社長・澤田裕介さん(53)は、包丁販売会社を営んでいた父から事業継承後、より良い製品作りを求めて完全自社生産を実現。料理人の細かな要望に応えるオーダーメイドの包丁は、現在3年待ちという人気ぶりだ。
「広く土地がとれ、静かで環境がいいところに惚れ込んだ」と、20年ほど前に中井町に工場を構えた。職人も含む30人ほどの社員が勤務し、「機械化できない技術も多い」と若手の人材育成にも力を入れる。
事業拡大の裏にあるのは、妥協を許さない確かな品質と提案力。料理人から包丁製造の依頼があれば、澤田さん自ら実際に調理している現場に出向き、依頼者の使い勝手を考え、提案する。
澤田さんは「なるべく手元に重心を置いてほしいなどの希望を入れ込みつつ、職人の視点から『もっとこうしたらいいのでは』と提案してきた。包丁は毎日使う、仕上がりの誤魔化しが効かないもの。コミュニケーションを取りながら、より良いものを生産していきたい」と話していた。
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