プロサッカー選手で海外で2年目のシーズンを送る 宮澤 ひなたさん 星槎国際高校湘南出身 25歳
前向きに海外で奮闘
○…2023年のサッカー女子ワールドカップで得点王に輝き、その名を世界に轟かせた。当然、試合では得点が期待されるも、パスを出すポジションも担っていた経験から「実はアシストの方が好き」と穏やかな笑顔。日本代表は監督交代を経て競争が再スタート。「良いプレーを続けることが最大のアピール」と強い意志を示す。
○…南足柄市出身。3歳上の兄の影響で年少からサッカーを始める。高校では星槎国際高校湘南で全国大会に出場。SEISA OSAレイア湘南FCにも帯同し、年代別の日本代表に選ばれるなど実績を積んできた。ワールドカップでの活躍を機に海外へ挑戦し、イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドで2年目のシーズンを送る。期待の半面、結果が出ないと厳しい声も届くが、「落ち込んでも環境は変わらない。成長できるかどうかは自分次第」と前向きに挑み続ける。
○…海外での挑戦を支える家族の存在は大きく、起床後に母と、練習後は兄と電話で話すのが日課で「2、3時間は話してる」。特に兄とは「兄妹というより親友みたい」。試合の振り返りやプレーの改善点に限らず、恋愛相談も気軽にできるほどの仲の良さだ。
○…昨年から兄と県内の小中学生を対象としたサッカー教室にも取り組む。多忙な中でも現役中に指導に取り組むのは、プロのスピードや技術を提供できるから。「こういう選手になりたいって思われるよう、憧れられる存在でいたい」。経済面を理由にサッカーができない子どもを支援しようと、年俸の一部を支援団体に寄付もする。「全部用意するので体1つで参加してほしい。将来グラウンドを作れたらいいねと話したりもしてる」と未来を描く。
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