ベルマガ通信 3月16日ホーム湘南1-2神戸 今季初黒星は「何を超えようとした一戦」か J1第6節vsヴィッセル神戸
追いかける展開となった後半の内容を悔いるより、前半の内容の悪さが強く印象に残った。昨年目の前で優勝を決められた神戸に対し、「超えろ」と煽った試合前のPRで抱いた高揚感は、前半の内容で鎮静化。攻撃の起点となる左右の両CB(鈴木雄斗選手、鈴木淳之介選手)の動きに圧力をかけて対策され、後半に一点返すも勝利は遠かった。
先制点だけを切り取ればセットプレーでの失点だが、そこに至る過程の中に敗因を感じる。試合後の会見でも「奪われ方がもったいない」と言葉を残した山口監督。スコアをみれば善戦したとも映るが、攻撃時に相手ゴール前からボールを奪われ、そのままカウンターで自陣ゴールまで運ばれてシュートを打たれる展開にハマってしまった。特に前半戦だ。相手ゴール前までボールを運ぶもシュートで終わる場面が、あまりにも少なかった。
固定されつつあるスターティングメンバーで長く戦うことは連携深化が進む一方、湘南対策を容易にさせる。J1はワールドカップ・アジア最終予選のため中断期間に入り、次戦はカップ戦(20日)を挟んで今月29日(土)のアウェー清水戦から再開。今節はFWにルキアン選手が入ったが、チーム内でのレギュラー争いも今後は必要になる。
リーグ3連覇を目標に掲げる相手との敗戦は、明確な目標設定の有無が結果に表れると感じざるを得ない。近年目標に掲げてきたリーグ5位以内につけている湘南は、ここからシーズンが進むにつれ「一桁順位で終わればいい」「最終的に残留すればいい」と、目標修正が必要になるかもしれない。しかし、消極的な采配も内容も必要のない順位にいる。追いかける状況ならば尚更だ。「上を目指す」以外の選択肢はない。この敗戦が中断前でよかったと思えるよう、上を目指す戦いを続けてほしい。(スポーツライターすぎさきともかず)
![]() |
![]() |
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>