単独過半数超えの議席で自民党圧勝に終わった第46回衆院総選挙。神奈川15区も、自民党の河野太郎氏(49)が全選挙区トップの19万2604票(市内8万7413票)を獲得した。
多党乱立の様相を呈した全国の選挙戦を他所に、15区は県内で唯一、政権与党だった民主党の空白区。第三極勢力からの候補擁立も目立った動きはなく、盛り上がりを欠いた。
市内投票率は55・04%で前回総選挙の66・71%から10ポイント以上も落した。
開票当日の16日、平塚市内のホテルに河野陣営約300人が集まった。午後8時5分、早々に「当確」をテレビが報じると、河野氏は万歳する支持者に何度も頭を下げ、表情を崩した。河野氏は「政治は内輪もめのためにやるのではないという意志で6回目の任期を果たす」と、意気込みを語った。
河野後援会関係者は今回の選挙戦を「勝って当然。目標は20万票の大台だった」と振り返る。前々回の郵政解散選挙で得た約18万6千票からの上積みを、どれだけ伸ばせるかが焦点となっていた。他選挙区の応援で本人不在のなか、強固な保守地盤を背景に反民主の揺り戻しに乗った。
共産党新人で出馬した浅賀由香氏(32)は、5万に迫る票を集めたが、民主党や第三極政党支持者の受け皿にはなりきれなかった。
比例代表では、日本維新の会が民主党を上回る19・43%の得票率で、15区でも躍進を印象付けた。
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