「故郷の絆を再確認できた」
14日の成人の日。市内ホテルサンライフガーデンを会場に、約300人の30歳が成人式から数えてちょうど”10年ぶり”の再会を果した。地元在住の実行委員会では3千人以上に参加を呼びかけたという。
実行委員の一人で、大野中学校出身の浦口亜澄さんは「東日本大震災があって、30歳を迎える当たり前のことに感謝をしなければいけないと感じた。成人式では漠然とした夢を語っていたが、社会での経験や失敗、これからの10年を語り合って、励ましあえる機会にしてもらえれば」と、「三十路式」を計画したきっかけを語る。
地元在住の有志20人で運営した実行委員会が、式典の案内に送付した往復はがきは3千枚を超える。昨年8月頃から、参加対象とした平塚市と大磯・二宮・中井町出身の同窓生について、小・中学校や高校の卒業アルバムなどを集めて連絡先を収集した。
10月に送付したハガキのうち、3分の1は宛先不明で返送されたが、同級生の伝手を辿って連絡したり、ソーシャルメディアを活用して周知をしたりと、様々な経路で出来るだけ多くの人に声をかけた。
実行委員会によると、全国各地でも「三十路式」は開かれているというが、行政やスポンサーの支援なく開かれ、300人もの来場を集めたのは珍しい例だという。
会場では、スーツ姿も様になった男性やシックなドレスに身をまとった女性が輪を作り、落ち着いた様子で再会を喜んだ。参加した二宮中出身の荒谷藍さんは「懐かしい友人が変わらない様子で安心した。成人式と違って、結婚や仕事の話題も多かった」と、10年前の成人式とは違った雰囲気を楽しんでいた。
同級生の活躍も会場で伝えられ、ソチ五輪を目指すプロスキーヤーで市内在住の大久保亜弥さんの映像や、市内日本画家の後藤真由美さんの作品も紹介された。後藤さんは「地元の人は温かく、地元だからと応援してくれるという人も多い。こうした繋がりを大切にしたい」と話す。
実行委員会の常盤健嗣さんは「故郷にはたくさん仲間がいて、帰って来る場所があると感じてもらえたのでは。故郷を大事にしようという思いや絆を皆で再確認できた」と、今回の意義を話していた。
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