4月1日、平塚商工会議所青年部の会長に就任した 佐野 成良さん 佐野石材店社長 41歳
魅力ある会社 増やしたい
○…「中小企業だって自社の魅力を磨けば大手企業とも戦えるはず。魅力ある商売のヒントを活発に交換し合う場としたい」と語る。平塚商工会議所青年部(平塚YEG)で開かれた研修で、経営学者のドラッカー理論を学び、業績アップにつなげた経験が印象的だった。「青年部で学んだことは経営に生きる」。同世代の経営者が成長し、自社を発展させることで、地域全体の活性にもつなげたい。「魅力ある会社が増えれば、平塚も発展するはず」と言葉に力を込める。
○…創業90余年の石材店の三代目で、経営者であり一人の職人でもある。墓石をはじめ建築用の石床や石塀の造成工事を請け、神奈川県内や東京都内に顧客の輪を広げている。「お墓づくりは家族の思いを形にする仕事です。自分の人生よりも長く、その仕事が残るという感慨もありますね」とやりがいを語る。
○…生まれ育った八幡地区への愛着は深く、「子どもからお年寄りまでつながりが強い土地」と目を細める。中学2年生の時、地元神社の祭り太鼓を小学生に指導する保存会を立ち上げた。「指導者の高齢化が子どもながらに心配だった」。10年前には神輿保存会も発足した。「地域に何かすることが当たり前、自分の使命だと思って育った」と笑顔で振り返る。
○…「景気は上向きとされ、平塚市内にも明るい兆しがないことはないが、まだ地域経済の回復は遠いのでは。人材不足も深刻な状況で、仕事があっても請けられない事業所もあるようだ」と地元の景況感を見る。圏央道の全線開通など好材料もあるが、「メディアに露出するようなブランド力がないと、平塚に立ち寄ってもらえない。観光資源は色々とあるのだから、湘南平をライトアップして若者を呼び寄せるような工夫が必要」と指摘する。「魅力がないまちには人は来ないし、住まない」。その魅力をつくるのが地元企業の役目でもあると感じている。
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