東海大学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクト・ソーラーカーチーム(木村英樹総監督)が8月29日に記者会見を行い、「2017ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」への参戦体制を発表した。同大会はオーストラリアのダーウィンとアデレード間で開催される世界最大級のソーラーカーレース。総延長約3000Kmを総走行時間で競い、今年は世界22カ国43チームがエントリーしている。
同チームは2009年、11年に参戦し、2連覇を達成。しかし13年は2位、15年は3位となっており、優勝奪還をめざし参戦体制を整えてきた。今大会はレギュレーション変更が行われたため「ʼ17 Tokai Challenger(東海チャレンジャー)」を開発。会見では新型車両のお披露目も行われた。
ソーラーカーチーム学生代表の武藤創さん(工学部動力機械工学科2年)は「新型車両のボディの形状には様々な案があったが、今回は風力性能を重視した」と話す。空気抵抗を最小限とすることにこだわり、これまでの双胴型から単胴型に変更。横風の影響を受けにくい形で、空気抵抗も以前と比較し30%以上の削減を実現した。
車両の開発には40の企業と団体が関わっており、車両の要となる太陽電池とバッテリーはパナソニック(株)が、ボディ材質は東レ(株)が、タイヤには(株)ブリヂストンが協力している。「国内には高度な創エネ・省エネ技術に対応できる企業が揃っている」と木村総監督。日本の企業・団体と連携して開発した新型車両の主要パーツは純日本製となった。
今年、建学75周年を迎える東海大学。山田清志学長は「記念の年を祝うにふさわしい結果を出してほしいと願っている」と激励した。
同大会は10月8日から15日まで行われ、メンバー24人が遠征、レースに挑む。
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