平塚を囲碁のまちとして盛り上げようと17日、日本棋院平塚支部が設立された。支部長の木谷正道さん(72)は、桃浜町で50人を超えるプロ棋士を輩出した木谷實九段(1909─75年)の三男。木谷さんは「囲碁界のためだけでなく、社会に対して貢献していきたい」と今後の活動に力を入れる。
木谷さんは東京都庁に36年勤めた経験などから、防災や福祉に関心を持ち、囲碁と掛け合わせることで人々の関心やにぎわいを創出しようと活動してきた。
東日本大震災で被災した三陸鉄道を支援しようと2014年には碁石海岸(大船渡市)にちなんだ「囲碁列車」を企画。碁石を固定できる視覚障害者用の碁盤を使い、電車の揺れの中でも楽しめるイベントとして成功をおさめた。市内では平塚ろう学校での囲碁体験や、高次脳機能障害者と家族を対象にした『好事囲碁クラブ』の活動などに取り組んでいる。
木谷さんは「碁はルールも簡単。老若男女、障害の有無、国籍や言語を問わず、相手の指し手ににやりとしたり、驚いたり、碁盤を通じてコミュニケーションがとれる。義務教育の正課を目指したい」と話していた。
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