カフェやイベントスペース設置の計画がある湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業について、市は8月6日から少人数で行う「コミュニティミーティング」を実施した。同事業の住民説明会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となっており、市はこれまで「Web市民対話」の実施や、市民意見募集などに取り組んでいた。
開催初日の6日は市民ら5人が参加。同事業の代表企業の積水ハウス(株)担当者と、みどり公園水辺課職員が出席し、事業説明をするとともに、市民からの質疑に答えた。
参加者からは「カフェ棟は水着可としているが、近くの海はとても深い。目の前に海があれば入ってしまう人もいると思うので対策が必要」「設置されるテナントでシルバー人材を雇用するなど、市民のためになる公園にしてほしい」という意見が出た。
ミーティングの参加は既に締め切られており、全5回中申し込みがあったのは2回だけだった。
龍城ケ丘の開発を巡っては、樹林を伐採することで津波などに対する防災機能が損なわれるのではないか等の声が地域住民からあがっている。
平塚市はこの声に対し、市HPで公開されている「市民意見募集・Web市民対話の結果」の中で、国土交通省の技術資料に基づき「樹木による津波緩衝機能は大きく期待できない」と回答。樹林伐採前後で防災機能の変化はないとした。
樹林の伐採を反対する「豊かな海と暮らす平塚市民の会」の田中良治さんは、市の回答に対して「市が提示する国土交通省の資料は、龍城ケ丘の樹林の環境とは異なる場所の結果を引用しており、根拠として適切ではない」と話し、今後も市との議論の場を求めていくという。
「市民意見募集・Web市民対話の結果」によると、回答総数は437件。「コロナウイルスが蔓延している中、市民の憩いの場として期待している」「プール跡地が汚かったので綺麗になるのが楽しみ」等の意見が寄せられている。
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