東日本大震災時の被災地支援活動をきっかけに、誰もが「自ら考え、自ら行動する」ためのアクティブ防災事業を展開するNPO法人ママプラグ(東京都渋谷区)。平成30年度に平塚市が公募した市民提案型協働事業に応募し、令和元年度から市と協働で「親子防災事業」に取り組んでいる。
女性、子ども視点の防災
具体的には、プレママ〜2歳まで、3歳〜12歳までの子どもをもつ保護者のための防災情報講座と、市内を歩いて学ぶ防災ピクニックセミナーなどを実施。湘南エリアを担当する宮丸みゆきさんは、「我が家では何が必要なのか、オリジナルの防災を考えてほしい」と、子育て世代への防災の重要性を説く。東日本大震災時、宮丸さん自身は1歳、3歳、6歳の子育て中だったこともあり被災地には行けないため、「当時の活動拠点だった川崎に避難してきた母子の支援はできないか」、とママプラグでの防災事業をスタート。被災者から話を聞く中で、「女性視点、子ども視点の防災がなかった」と振り返る。そして、それらの話をまとめた本を出版した。
ママ目線で伝えたい
同協働事業は今年度で3年目を迎えた。市災害対策課の小林豪担当長は、「妊産婦や小さい子どもがいる家庭への防災は、手が伸びなかった分野。ママプラグの力を借りることで専門的な知識も得られ、小さい子どもがいる家庭への防災意識の啓発につながっている」と話す。宮丸さんも「私たちが主催することで、同じ目線で話ができるので身近に感じてもらえるし、ママたちも参加しやすくなると思う。この事業を通して自治体と家族がもっと近くなれば」と話す。
防災セミナーの参加者は、これまで延べ290人にのぼる。宮丸さんは「難しく考えずに、日常生活に防災視点を取り入れてほしい。普段から有事の際に強い生活にしていくことが大切」と語った。
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