平塚市議会の5月18日の臨時会で議長改選があり、数田俊樹氏が第55代議長に選出された。38歳の議長は平塚市議会では歴代最年少。第6代(1947年4月〜48年9月)議長・原田道成氏の47歳を大幅に更新した。若き議会のかじ取り役に話を聞いた。(聞き手/タウンニュース平塚編集室・山田洋平)=5月26日・議長室
市民の為にかじ取り
――まずは議長に選出された感想からお聞かせください。
「率直に喜びよりも、コロナ禍で選出されたこともあり、身が引き締まる思いです。議会の動きが遅ければ市民サービスに影響が出てしまう。全力で職務を全うしたい。
二元代表制において、議員は市民の代表、そして議長は議員の長。行政部局、議会のどちらかに偏ることなく、市民の為のかじ取りが重要だと思っています。コロナ禍でスピード感ある判断が求められる場面もあると思いますが、『市民にとってどうなのか』を心がけます」
次代へのバトン
――平塚市議会で最年少の議長ですが、その点について感じることはありますか。
「平塚市議会で30代の議長は初めてです。しっかり仕事して『30代でも議長ができる』ということを示して、次の世代にバトンを渡したい。議員全員が私の年上です。市民のためにスムーズに議会がまわるよう働きかけていきます。大変だと思いますが、選挙で票を投じていただいた方々を裏切るわけにはいきません。臆することなく、期待にお応えできるよう力強く働く決意です」
地元に恩返し
――議長としての抱負は。
「これまで同様に現場主義を大切にしていきたいですね。自らの足で現場に行き、自分の目で見て、声を聞いて、議会での議論が市民感覚とかみ合っているか確かめながら。28歳で初当選して10年、育ててもらった地域への恩返しという想いは変わりません。防災やDX (デジタルトランスフォーメーション)の取り組みにも注力していきたいです」
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