落合克宏市長は5月27日の会見で、土日に市役所で行われている新型コロナワクチンの集団接種について、平日も実施する方針を示した。6月中にも始まる見通し。市は接種を担当する健康課の職員を1日付で増員。これまで7割としてきた65歳以上の接種率目標を8割に上方修正するなど、コロナ収束に向けた接種事業に全力を注ぐ。
市が目標に掲げる65歳以上の8割は、およそ6万人に相当する。
一方、1回目の接種予約が完了した人はおよそ2万8千人。すでに8月末まで集団接種の予約は埋まっているといい、市が目指す「65歳以上に対する2回の接種を7月中に終える」のは、厳しい情勢だ。
そこで市は集団接種の会場である市役所1階の多目的ホールでの接種を平日も実施する方向で検討に入った。
市健康課によると、1カ所の集団接種会場で接種できるのは1日およそ500人。市では、集団接種と合わせ医療機関での個別接種も呼びかけているほか、レモンガススタジアム平塚を活用した大規模接種会場の構想を打ち出した湘南ベルマーレと協議を進めるなどして、接種に向けた対応を急ぐ。
人員増で体制強化
接種事業を担当する健康課に1日付で新型コロナワクチン接種担当課長が新たに置かれ、課長を含めた10人を増員。20人体制となった。
接種券を初めて送付した4月19日以降、同課には「接種予約が取れない」「私はいつ接種してもらえるのか」といった市民からの問い合わせが殺到。「1日に数百本のお電話を頂いている」(同課担当者)という。
これに集団接種の準備なども重なり、職員の終業が遅くなることも少なくない。さらに、土日の集団接種に立ち会う必要もあるため、休みがとりづらい現状もあり、職員を疲弊させている。
同課担当者は「増員で職員もきちんと休むことができるようになる。体制を整え、引き続き迅速に接種事業を推進していきたい」と話している。
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