新型コロナウイルスの収束が見られない中、市内全16の中学校で予定されている修学旅行が来年1月以降に延期が決まった。感染状況によっては中止になるという。7日、市教育委員会が発表した。
2度目の後ろ倒し
市立中学校の修学旅行は毎年5月下旬〜6月下旬、3年生を対象に実施されてきた。行き先は主に関西方面。昨年度は、新型コロナの感染拡大により2度延期となった。卒業式前の2月下旬の実施を目指したが、2020年中に実施した1校を除きすべての学校で中止に至った。
この時、各校では修学旅行の代替案として卒業遠足や校内スポーツ大会を計画、実施するなど、教員らは生徒の思い出作りを模索した。
今年度は、3年生およそ2100人を対象に修学旅行を予定している。しかし、緊急事態宣言が発出されるなどし、今年3月の時点で夏休み以降に延期されることが決まっていた。
今回、教育委員会では「不特定多数の方と接触する機会が多いことから、宿泊を伴う修学旅行について1月以降に延期または中止することとした」と経緯を説明した。
延期や中止に伴うキャンセル料はすべて市が払い、保護者の負担はない。市教育指導課の担当者は「生徒たちにとっては非常に残念な状況だが、一人ひとりの健康を考えれば致し方ない」と話している。
「残念」「またか」
延期の知らせを聞いた生徒たちからは落胆の声が相次いでいるようだ。
江陽中学校(守屋勝教校長)では、9月27日〜29日に長崎県内で平和学習を兼ねた修学旅行を予定していたが、感染拡大により8月25日の保護者向け事前説明会は中止となっていた。
守屋校長によると、生徒からは「残念」「またか」「仕方ない」といった落胆の声が相次いだ。
前年度は修学旅行の代替案として遊園地への卒業遠足を計画していた同校だが、これもかなわず。守屋校長は「生徒たちには楽しい、かけがえのない思い出を一つでも多く作ってほしい。感染収束を祈るばかり」と話していた。
授業は短縮部活は中止
市教育委員会は9日、緊急事態宣言が当初の12日から30日まで延長されたことを受け、市内小中学校の授業時間などについて方針を発表した。
小中学校ともに13日〜17日は午前授業とし、小学校は給食後に下校。中学校は昼食の時間を設けない。21日以降は午後の授業も行う。
緊急事態宣言中は、児童生徒の滞在時間の短縮と毎朝の健康観察を徹底するため、授業時間をそれぞれ5分ずつ短縮。小学校は1単位40分、中学校は45分とする。
さらに、緊急事態宣言中は中学校の部活動は全面中止とし、小学校の放課後の校庭開放も行わない。しかし、部活動については、参加する大会やコンクールの14日前以降は校長の判断により平日週4日を上限に1日90分以内の活動を認める。
担当者は「事態は刻々と変わる。予断を許さない時期が続くが、慎重に対応する」としている。
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