神奈川県は1月14日、県の体育・スポーツの振興に功績のあった個人及び団体を表彰する「体育功労者」を発表し、32個人・7団体が選ばれた。平塚市からは、平塚射撃協会の会長を務める熊山幸男さん(73)が受賞した。
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今回の受賞を受け、「これまでスポーツ優秀選手に選ばれた経験はありますが、競技の普及や技術指導の面で表彰されたのは初めて。推薦していただきうれしかった」と笑顔で話す。
クレー射撃歴55年
父親が趣味で射撃をやっていた影響で、18歳のころからクレー射撃競技を始めた。クレー射撃とは、散弾銃を用いて、空中などを動くクレーと呼ばれる素焼きの皿を撃破するスポーツ競技のこと。トラップやスキートなどの種目に分かれており、中でも熊山さんは、3方向および高低ランダムに放出される標的を撃破する「トラップ種目」を得意としている。
1975年に国体に初出場。以来、2009年までの間に計24回出場し、第40回(85年)と第42回(87年)には個人優勝も果たした。第43回大会では、県代表として入場時の旗手も務めた。その後も活躍は続き、99年には日本選手権で優勝、翌2000年から04年にはアジアクレー選手権やワールドカップにも出場している。73歳の今も現役で、クレー射撃歴は55年。週1回、伊勢原や大井松田で練習を積む。
熊山さんは「国体や日本選手権で優勝したこと、ワールドカップでイタリアやスペインなどを回ったことは、やはり印象に残っています」と振り返る。
「生涯極めたい」
射撃指導員の資格を取得後、平塚市射撃協会の会長や、平塚銃砲安全協会の会長を務めるほか、81年には射撃クラブ「さがみクラブ」を設立。役員として熱心に会員の指導にあたり、2人の国体選手を育成した。「指導した選手と一緒に国体に出場したことは本当にうれしかった」と声を弾ませる。
「自分の競技経験を活かし、心技体の指導にあたっている。クレー射撃は、年齢に関わらず努力次第で続けられるので、選手としても指導者としても生涯極めていきたい」と意気込みを語った。
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