土屋小学校(五十嵐透校長)は2月14日、学校安全の啓発に取り組む学校として、セーフティープロモーションスクール(以下SPS)の認証を取得した。同日、その認証式が同校で開催された。認証を取得した学校は全国で28校目、県内では初となる。
SPSとは、大阪教育大学が安全推進のため、国独自の学校安全の基準として2012年に策定したもの。同校では8年前、児童が保護者の車に轢かれ死亡した事故が発生した。事件の第三者委員会が17年に開かれ、学校安全に関する提言を受けてSPS認証への取り組みが開始された。
同校は19年、学校独自の安全対策「安全スタンダード」を作成。交通安全協会と地域ボランティアが、児童へ通学時の安全講習を開くなど、教職員や保護者、地域団体らが連携し活動に励んだ。
児童自ら活動も
今年度は、4〜6年生の児童が、総合学習の時間で学校安全を考える「SPSプロジェクト」を実施。学年合同で班に分かれ、校内でけがの発生する場面を予想し、実演した動画を作成して注意を呼びかけたり、危険な場所を調査して整備をした。
6年生の河嶋真大さん(12)は安全点検班として、保健室の記録や巡回から、けがの起こりやすい場所を見つけ、図工室の机のニス塗りやロッカーの角にスポンジをつけるなど整備した。「SPSを取って皆が学校を安全にしていこう、という気持ちが強くなると思う」と話した。
五十嵐校長は「学校として、子どもの未来を守るのが大前提の責務。取り組みが土屋小から市へ、市から県へと広がっていけば」と展望した。
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