東日本大震災で被災した岩手県大槌町で3月9日(木)〜12日(日)に開催される「Shake Hand 3・11 inおおつち」の展示企画「チャリティー・デコ鮭」に、市内見附町在住で、被災地支援ショップ「かえる」を運営する篠原憲一さん(75)が2020年から参加している。市内の保育園園児や保育士、市民団体などが協力し、今年は約70匹の「デコ鮭」が、平塚市から生まれ故郷の大槌町に帰される。
主催の「おおつち おばちゃんくらぶ」メンバーが手縫いした、同町特産の鮭を模した白い人形を200円で購入し、色を塗ったり刺しゅうをほどこした「デコ鮭」を送り返して同町で展示販売してもらうもの。支援と交流を兼ねた取り組みで、今年で10回目。
震災発生後から同町と交流を続けてきた篠原さんは、「コロナ禍で現地に行けないもどかしさがあったけれど、デコ鮭のおかげで手紙やメールなどの交流を続けることができた。デコレーションに協力してくれた子どもたちや、市民団体の皆さんの作品は今年も色とりどりで力作ばかり。みなさんの思いを、しっかりと大槌町に届けなくちゃ」と、慎重に箱詰め。2月19日に宅配便で現地へと送り出した。
被災地との交流 今も
仕事の都合で6年ほど仙台に赴任していたこともある篠原さん。震災発生直後は、「何かしなければ」という思いに駆られながらも、何もできないもどかしさを感じていたという。
大槌町とのつながりは、震災当時、副代表を務めていたデイサービス施設のスタッフに大槌町出身者がいたことから。篠原さんが市民団体「ひらつか防災まちづくりの会」の代表を務めていた時期も重なり、日米ガールスカウトから子ども向けのおもちゃなどの物資の送付先や方法を相談されたのをきっかけに2011年8月、大槌町の保育園を初訪問した。その後も10回以上、現地に足を運んでいる。
ひらつな祭や海街フェスなどのイベントで被災地支援ショップ「かえる」として販売するハンドメード作品の中には、「おおつち おばちゃんくらぶ」のメンバーのものも並ぶ。「おばちゃんたちは手芸が本当に得意で、その腕を生かして鮭のマスコットを毎年700匹くらい作るそうです。全国からカラフルになって故郷に帰ってくるデコ鮭を楽しみに待っていてくれている。今年も無事に届けられてよかった」と篠原さんは話していた。
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