市内中学校の陸上部に所属する選手らが、8月の全国大会と関東大会に出場する。選手らは、大舞台でも好成績を残そうとトレーニングを重ねている。
決勝を目指して
太洋中学校3年の添田悠人君は8月7日からの関東大会と、22日からの全国大会に800mで出場する。7月に行われたそれぞれの県大会で上位進出と、自己ベストを更新する1分58秒88を記録し、標準記録を突破した結果、出場を決めた。
7月初めの県大会で自己ベストを更新。続く7月半ばの県大会でも「コンディションも良く、強気に走れた」と振り返り、短期間で記録をさらに伸ばした。
もともと走ることが好きで中学1年から始めた陸上だったが、800mは2年の時に顧問に勧められてからのめりこんだ。「記録を塗り替えていくのが楽しい」と、最初は2分23秒ほどだったタイムもどんどん更新していった。
添田君は「全国大会に出場できるのはうれしいが、全国には早い人たちがもっといる。通過点と考えて決勝の舞台で走りたい」と全国大会を見据えて話した。
0・01秒で突破
神田中学校3年の清田翔太君は3000mで全国大会に出場する。7月21日に行われた県大会で大会参加標準記録を0・01秒切る8分56秒99の自己ベストを記録し、出場を決めた。
日頃から標準記録を突破するペースでの練習を重ねていたことが全国への切符に繋がった。清田君は「ペース配分をしっかりできて後半スパートがかけられた。もう1つ出場した1500mでは0・12秒足りなかったので、悔しさを晴らせた」と喜んだ。
小学生の時にも大会出場経験があり、3歳上の兄の影響で中学1年から本格的に熱中した陸上。中学2年の時から始めた3000mは「記録が伸びないと気持ちの面で自分との厳しい戦いになる。それでも記録が伸びるとうれしい」と競技の魅力を語る。
全国大会に向けては「ぎりぎりで記録突破した自分より早い人たちばかり。周りに惑わされずに腕振りで自分のリズムとペース配分をしっかりして勝負したい」と意気込んだ。
チームワーク武器に
大野中学校3年の梅田啓多君、大島聖司君、西部琥央君、尾崎光希君は、補欠の伊豆田紬騎君、2年の有薗滉斗君と共に8月7日・8日の関東大会で4×100mリレーに出場する。
チームは7月21日の県大会で3位に入賞。陸上部が関東に出場するのは約5年ぶりといい、メンバーは「自己ベストで走りたい」と闘志を燃やしている。
県大会決勝ではバトンパスに課題を残したといい、練習では修正に余念がない。第一走者の梅田君は「バトンがうまくつながれば関東でもいい結果が残せると思う」と自信をのぞかせ、アンカーの尾崎君は「いつも通りの走りを意識したい」と平常心を心掛ける。
顧問の熊澤美紀教諭は「全員が自発的に練習に取り組み、チームワークの良さも強み。関東でも結果を残してほしい」と期待を寄せた。
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