平塚警察署管内で今年9月末までに発生した特殊詐欺の被害額は約4960万円で、昨年同期比で4割以上減少したことが同署への取材で分かった。ただ、件数は昨年並みで推移しているほか、警察官をかたった手口なども増え始めていることから、同署では警戒を強めている。
今年9月末までの特殊詐欺被害状況は29件・約4960万円で、昨年と比べて件数は増減ゼロ、被害額は約4146万円減少した。
手口別では、オレオレ詐欺(9件・約2048万円)と還付金詐欺(9件・約1498万円)が多かったが、同署は「あくまでも被害届の提出を受けたものにすぎず、被害自体はさらに拡大しているのでは」と話す。
預貯金詐欺とキャッシュカードをだまし取る手口も増加傾向にあり、9月以降は警察官をかたった手口が続いているという。警察官かたりについては、犯人が電話で名乗った苗字を基に被害者から同署に問い合わせがあったものの、同姓署員の在籍確認のみで済ませたことから被害につながったケースもあった。
特殊詐欺の被害は高齢者が中心だったが、近年は、パソコンがウイルスに感染したなどとして金銭を振り込ませたり、電子マネーの番号を送らせたりする手口にだまされる若い世代も増えているという。
被害に遭った40代や60代前半の被害者が手口自体を知らなかったケースもあったといい、同署では「これらの手口について広く周知していく必要がある」と話している。
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