第62回神奈川県高校総体兼第77回関東高校陸上競技大会県予選が5月19日まで三ツ沢公園陸上競技場(横浜市)で開催され、平塚学園高校(高浜台)の嶋田好希(よしき)さん(2年)が男子ハンマー投げで2位に、山敷龍太郎さん(3年)が同4位とやり投げで5位に入り、関東大会への切符をつかんだ。
目標は50メートル
前半に投げる3投の上位8位までが、後半に再度3回の試技を行えるハンマー投げ。嶋田さんは今年3月に西相地区記録会でたたき出した自己ベスト49ⅿ44を超える50ⅿを目標に練習に励んできた。「調子は良かった」と当日の様子を振り返る。5投目に47ⅿ97の今大会2位となる記録を出すも、「気持ちが入ると上半身が力んでうまく遠心力を使えなくなる。競技中に『50ⅿを出したい』という思いが強くなり、リラックスして投げられなかった」と後悔をにじませる。
一方で自身の強みを「試合に入ったときの負けたくない気持ち」と分析。井上行雄顧問は「まじめな性格で、1を聞いて10を知るタイプ。練習に対する姿勢が1年でここまで強くなれた要因」と話す。
けが乗り越え関東へ
山敷さんは高校入学後にやり投げ競技と出合った。昨年9月の県新人戦では、58ⅿ47の自己ベストで優勝。しかし3月30日に東海大学で行われた記録会で右ひじの側副靭帯を損傷するけがを負い、治療に専念していた。思うように練習ができなかったこともあり、今大会は「とにかく6位以内に入り、関東へ行くこと」を目標にしていた。
2年の夏からやり投げの補強のために始めたハンマー投げでは、コンディションが悪い中、自己ベストを更新する47ⅿ29で4位に。やりでは、けがを考慮し1投目で関東を決める気持ちで挑むと、2投目に56ⅿ58を記録。5位に入り、関東進出を果たした。「1カ月ぶりにやりを投げたこともあり、助走と投てきがうまくつながらなかった」と山敷さん。井上顧問は「70ⅿを投げられるように練習に取り組んできた。インターハイに出場できる選手」と背中を押す。
ライバルでありよき友
2人は藤沢市在住で、自宅が近所ということもあり、プライベートでも仲が良いという。「山敷さんは憧れの先輩。冬の過酷な筋トレも、先輩が励ましてくれたから乗り越えられた」と嶋田さん。山敷さんも「目指しているところが高く練習量も多いので、(嶋田は)よくついてきている」と支え合っている。
2人は6月14日から東京都で開催される関東大会へ出場する。インターハイに出場できるのは、両種目ともに上位6位以内。同大会へ向け山敷さんは「関東で優勝してインターハイへ行きたい。3年最後のチャンス。日本一を争える選手になりたい」と意気込んだ。
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