記録的な猛暑だった昨年に続き、今年も暑い夏が予想される。平塚市・大磯町・二宮町・中井町の4月29日から7月16日(中井町は15日)午前9時時点での熱中症による搬送者数は合計41人だった(速報値)。8月から9月にかけても夏の厳しい暑さが予想され、1市3町の各消防本部では注意と対策を呼びかけている。
各消防本部によると1市3町の救急搬送者数は、平塚市が28人、大磯町が4人、二宮町が5人、中井町が4人だった。
平塚市消防本部によると、「急に暑くなった7月6日ごろから、搬送者の数が急増している」という。これまでに搬送された28人のうち、年齢別では65歳以上が最も多く13人で、64歳〜18歳が8人、17歳〜7歳が7人、6歳以下は0人だった。重症は2人、中等症は12人、軽症は14人。
晴天が続いた7月5日〜7日の七夕まつり3日間では、前日4日の飾り付け中に1人、まつり期間中に来場者2人が搬送された。また、現在バッティングパレス相石スタジアムひらつかで開催されている夏の高校野球予選でも、選手が1人、応援のチアリーダーが1人搬送されている。
屋外の作業後に危険潜む
大磯町で搬送された4人の内訳は、65歳以上と64歳〜18歳が1人、6歳以下が2人で、搬送された4人すべてが軽症だった。発生場所は体育館内、室内競技場、屋外プール、畑だった。
二宮町で搬送された5人は、65歳以上が3人、64歳〜18歳と17歳〜7歳がともに1人、6歳以下はいなかった。重症と軽症が1人、中等症が3人。二宮町消防本部によると、「自宅居室や車内などで発生しており、屋外での作業を終えた後に症状が出る事案が多い印象がある」と話す。
中井町で搬送された4人は、65歳以上と64歳〜18歳がともに2人で、中等症が3人、軽症が1人だった。発生場所は自宅や仕事場、道路などだった。
こまめな水分補給を
熱中症は高温多湿な環境に長時間いることで体温調節機能が正常に働かなくなり、体内に熱がこもった状態。めまいや立ちくらみ、頭痛、吐き気、虚脱感などの症状があり、重度になると意識を失うことも。炎天下の屋外で活動中に発症するイメージが強いが、閉め切った屋内でも発症する。
平塚市消防本部では「こまめな水分補給はもちろん、少しでも体調に異変を感じた場合は無理をせず、積極的に休息をとってほしい。商業施設のデジタルサイネージや平塚駅の時刻掲示板などを活用し、熱中症の危険を啓発していきたい」と話した。
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