災害時、女性や障害者に配慮した避難所運営が求められている中、平塚市はパーソナルスペースをつくれるよう、2020年からテントの配備に力を入れている。
市災害対策課の杉山正さんは「授乳スペースを望む女性や自閉症などの発達障害がある人にテントの使用を促すよう、避難所担当者は事前に研修を受けている」と話す。
テントは4種類で、避難所54カ所にそれぞれ「プライベートルーム」4基、「ファミリームーム」1基、更衣室や授乳室としての利用を想定した「マルチルーム」1基、「間仕切りテント」10基のほか、避難所には1台ずつ車いすも用意されている。
ハザードマップ再確認を
8月8日に発生した宮崎県を震源とする地震に伴い、気象庁は「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表。これを受けて、同課への市民からの問い合わせが絶えなかったという。
「自宅はどのくらい被害を受けるのか心配する声が多かった。日頃のハザードマップの周知に一層取り組まなければいけないと感じた。市民の皆さんには、災害リスクに応じた対策をお願いしたい。食料・飲料水の備蓄も大切」と杉山さんは力を込める。
10月に防災訓練
例年、9月の「防災の日」前後に実施されている平塚市主催の「総合防災訓練」が、10月下旬に実施されている「消防フェスティバル」と合同で10月26日(土)に「平塚市総合防災訓練(消防・防災フェア/地震対応訓練)」として行われる。午前10時〜午後2時30分まで。会場は平塚市総合公園平塚のはらっぱ。開催内容は後日発表される。(問)同課【電話】0463・21・9734
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