老朽化などにより、移転を前提にした建替えを検討中の大磯町の消防庁舎再整備について8月24日、大磯町消防本部は町保健センターと町役場国府支所で説明会を実施。消防本部庁舎と国府分署を統合し、移転先には大磯城山公園付近を候補として検討していると町民に説明した。
大磯町大磯の消防本部庁舎は1974年に竣工。鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造含)地上4階建で、敷地面積は815・62平方メートル。2021年に県から津波災害警戒区域に指定されている。
竣工から50年が経過していることから、施設全体の老朽化が目立ち、23年度に実施した耐震診断では、耐震補強工事を実施しても国が基準とする数値を確保できないことが明らかになっている。
施設の狭さも課題の一つで、消防本部消防総務課の職員は、「20mのホースを伸ばすことができず、訓練ができない。今は大磯運動公園などを借りて、訓練機会確保のため、なんとかやりくりしている状況」と話す。
同じく施設の狭さにより訓練施設が確保できていない大磯町月京にある国府分署(1996年竣工)と施設を統合し、町内の真ん中に位置する大磯城山公園付近(国府本郷)に建替えを検討中。現在土地を探しているところだが、目途はたっていない。事業費として国の「緊急防災・減災事業債」を活用するには25年度までに工事を完了させる必要がある。
同課職員は「整備のスケジュール的に、早急に移転先の土地を探したい」と話していた。
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