日本国際交流センターなどが主催する「アジア健康長寿イノベーション賞2024」で、大磯町西小磯在住の金子智紀さん(慶應義塾大学大学院・30)がリーダーを務める「『ともに生きることば』プロジェクト」が国内優秀事例に選出された。
同賞は急速に高齢化が進むアジア地域で、健康長寿の達成や高齢者ケアの向上に資する取り組みを表彰する国際賞で、2020年から開催されている。
金子さんは18年度から介護・福祉を研究テーマにプロジェクトに取り組んでいる。全国の介護施設を回り「役割をつくる」や「何もしないという支援」など、優れたケアの実践例を収集。共通のパターンを抽出して30個の言葉にまとめた書籍『ともに生きることば』を、22年に発行した。
金子さんは「アジア全体にとって良いことだと思って研究していたのでうれしかった」と笑顔で話す。
書籍はB5変形サイズ、124頁。書店やネットショップで税込1430円で取り扱っている。また、多人数で意見を出し合えるカード版も(税込3500円/amazonでのみ販売)。金子さんは「この本がより良いケアのきっかけになってほしい」と力を込めた。
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