大磯警察署新署長に就いた 牧 智明さん 52歳
現場第一主義で臨む
○…「三惚れの精神を大切に」―。三惚れ―、仕事に惚れ・土地に惚れ・女房に惚れる。「警察官としての使命感を持って職務にあたり、大磯町・二宮町という土地・環境に惚れ、地域の人たちを家族だと思い接していこう」と着任の挨拶の中で署員に話した。「警察に対する地域の方々の期待は大きい。その期待に応えるために日々努力していく」と話す。現場第一主義を掲げる。「何事も自分で動き、確かめないと気が済まなくて」と話す。「仕事は楽しく、やりがいを持って臨む」をモットーとしている。「辛い仕事でも、嫌々やっても何にもいいことはない。どうせやるならポジティブに考え、楽しく仕事をしたほうが自分のためになる」。
○…長野県出身。子どもの頃は、運動大好きで勉強は嫌いな健康優良児。白バイに憧れた少年時代。その思いは消えることなく、高校卒業後警察学校へ。「警察学校は時間や規律に厳しく辛かった。同じ志を持った多くの仲間にも助けられた。しかし、そんな生活を通して時間の使い方や大切さを学んだ。学校で学んだことは、今も生かされている」と話す。様々な部署を経験してきた。膨大な捜査資料の中からわずかな手がかりを求めてひとつひとつ丁寧に検証していく、そんな地道な努力が事件解決に結びつくことも。「何事も決してあきらめないことが大事」と、きりっと眼光を鋭くする。
○…大磯警察署がある大磯町の印象を聞くと、表情が緩む。「海と山があり歴史のある土地。とても良い環境ですよね」。時間があると自転車や徒歩で地域を回るようにしているという。「実は、次男がこの4月に警察学校に入学しまして」と少々照れながら言葉少なめに語る表情は父の顔に。「きつい仕事だが、がんばってほしい」とエールを送る。現在は単身赴任。料理の話になると「得意料理は以前覚えた肉団子鍋」と話す。「味噌仕立てで旨いですよ」と笑う。