昨年12月にオープンした「湘南大磯ホール」は、１日１家族貸切で過ごすプライベートな葬儀を提案し、利用者数を伸ばしている。「終活」を考える人の拠り所となるべく充実のサービスを展開する、同ホール副支配人に就任した向原瞳さん（24）に話を聞いた。

　「由緒ある大磯町に暮らす方々の、人生最後のセレモニー会場にふさわしいホールを目指したい」。向原さんは、24歳の若さで抜擢された副支配人としての任に背筋を伸ばす。

　高校卒業と同時にサン・ライフへ入社し６年目。同ホールに着任以前は、秦野市の同社直営斎場で副支配人を務めた。「当社が信条とする地域密着のサービスを大切に、お客様と接してまいりました。湘南大磯ホールはオープンから間もないこともあり、まずは施設の存在を広めて気軽に足をお運びいただける雰囲気づくりを行いたい」と抱負を語る。

　女性の視点を生かしたホール運営も向原さんの役割だ。「女性のお客様には、空調でお体が冷えてしまわないようひざ掛けをご用意したり、館内にお花を飾って柔らかな印象を持たせたりと、全てのお客様が快適にご利用いただけるようなお手伝いに取り組んでいます」

　館内には大磯町に縁ある人たちの書・絵などの作品を飾り、町史に触れるギャラリーとしての側面も。「大磯町が育んだ偉大な文化や歴史は、この地で暮らす方々の財産。住み慣れた場所からの旅立ちにふさわしい、魅力ある施設を目指してまいります」と向原さん。地域に根差した葬祭ホールとしての期待に、利用者本位のサービスで報いるつもりだ。

サン・ライフ湘南大磯ホール

中郡大磯町大磯1225

TEL:0120-41-3140