成長期と共に発症のリスクが高まる「野球肘」などの兆候を早い段階から見抜こうと、硬式野球チームの二宮大磯リトルリーグが先月、専門医を招いたメディカルチェックを中井町の練習グラウンドで行った。
年1回の検診に協力している横浜ベースボール整骨院の吉田干城院長とスタッフが、小学2年から6年の団員約30人を対象にエコー(超音波)検査で肘の軟骨や靭帯の状態を確認。体の柔軟性や腕、足の可動域なども測定し、効果的なストレッチの方法を指導した。キャッチャーの佐藤亮輔君(8)は「どこにも悪い所がなくて良かった。体が硬いとけがをしやすいと聞いたから、ちゃんとストレッチをします」と笑顔を見せた。
野球肘は、骨や軟骨、靭帯が損傷して肘の痛みを引き起こし、発症箇所によっては長期間の安静が必要になることもある。吉田院長は「初期段階では自覚症状を伴わないことも多い。知らないうちに重篤化することのないよう、健康診断などで体の成長としっかり向き合い、定期的な受診を心がけて」と呼びかけた。
チームの貝戸勲事務局長は「メディカルチェックを通してコーチもトレーニングに対する考え方を学び、肩や肘を痛めやすいという硬式のイメージを変えたい。子どもたちが故障を恐れずに野球を続けられる環境をつくり、入団選手が増えてくれたら」と話した。
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
呼び出しベルでオンリーワンに6月28日 |