大磯町の聖ステパノ学園講堂「海の見えるホール」で、5月19日に十字架のお茶会が開かれた。
茶道とキリスト教の理解を深めてもらおうと、澤田美喜記念館が年1回催しているお茶会。日本の茶道の作法が、キリスト教のミサの影響を受けて確立したという歴史的背景に焦点を当てた。
大日本茶道学会の平野麗樵席主らのお点前でお茶と菓子が振る舞われ、同館が所蔵している16世紀の茶道具や刀の鍔も特別に展示された。いずれも澤田美喜が収集した隠れキリシタンの持ち物や同館と縁ある陶工の茶道具で、内側に透かし彫りで十字架が隠されている風炉や十字架の意匠が施された鍔などが公開された。同館の西田恵子館長は「展示物を鑑賞し一服のお茶と共に、往時に思いを馳せて頂ければ」と参加者に語りかけた。
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