県内の海水浴場水質検査と放射能濃度測定の結果がまとまり、その概要が6月5日に神奈川県から発表された。県内13市町25カ所の海水浴場で5月7日から15日までの間の2日間検査を行い、大磯海水浴場の水質は昨年の「可」B判定から「適」A判定に向上した。
調査の実施項目は、ふん便性大腸菌群数・油膜の有無・COD(化学的酸素要求量)・透明度・腸管出血性大腸菌O157の有無・放射性物質(セシウム―134、セシウム―137)。環境省の定める水浴場水質判定基準は適(水質AA・A)、可(水質B・C)、不適の3段階で区分される。
大磯海水浴場では5月7日と8日に検査が行われた。昨年に比べ水質汚濁の程度を示すCOD測定値の減少が認められたことから、平塚市の湘南ベルマーレひらつかビーチパークや藤沢市の辻堂、小田原市の御幸の浜などの海水浴場とともに、昨年の「可」Bから「適」A判定に向上した。
県内で判定が向上した海水浴場は22カ所、低下した海水浴場は2カ所。「適」水質AAに判定された海水浴場は長浜(横須賀市)、大浦・荒井浜・和田(三浦市)、片瀬東浜(藤沢市)、サザンビーチちがさき(茅ヶ崎市)の6カ所あった。また全海水浴場で腸管出血性大腸菌O157と放射性物質は検出されなかった。
今夏の大磯海水浴場の開設期間は7月1日(日)から8月26日(日)まで。現地では「海の家」の建築が次々と始まり、梅雨明けの本格的な夏を待つ。
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