大磯町と産業能率大学(浦野哲夫学長)は、地域振興や教育など幅広い分野で連携を図る包括協定を8月29日に締結した。町と大学が人材や情報を提供し合い、地域社会の発展や学術文化研究の振興、人材育成などを協力して進めていく。
協定には、町が設置する各種審議会や委員会などへの人材派遣、行政施策の立案に対する助言や遂行への協力、市民活動や生涯学習などへの講師派遣、町と大学の施設相互利用、大学の学術研究に対する行政情報の提供などが盛り込まれている。
産能大と大磯町との間では、大磯チャレンジフェスタや町のスポーツイベントに学生や大学職員を受け入れるなど、協定締結前から7つの事業で協力関係があった。今年度は既存事業に3つの新規事業を加えた10事業での連携を計画。新たに旧吉田茂邸PR動画の制作と配信、旧吉田邸来館者のニーズを把握するためのタブレットPCを使ったアンケート分析、町や大学の広報紙をそれぞれの施設に配架・掲示する広報活動に取り組む。
なお大磯町が大学と同様の協定を締結するのは、東海大学、神奈川大学に次いで3校目。今年度は東海大と37事業、神奈川大と13事業で連携を予定している。
相互の発展を目指す
大磯町郷土資料館で行われた締結式で中崎久雄大磯町長は「この日を待ち望んでいた。協定をきっかけにこれまで以上に人的・物的な交流を進め、お互いにとって実り大きなものにしていきたい」と述べた。浦野学長も「大変光栄に思う。教職員の知識と学生の若い発想力で町の発展に貢献し、彼らの成長にもつなげていければ」と応え、教職員による町内の小・中・高校への出前授業などにも意欲をみせた。
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