大磯町郷土資料館に9月4日から15日まで、学芸員を目指す大学生が博物館実習に訪れて資料の取り扱いや展示方法などを学んだ。同館では毎年、実習生を受け入れている。
実習に訪れたのは、駒澤大学文学部歴史学科3年生の高田彰太朗さん(20)=座間市在住=。学芸員資格の取得に必要な博物館実習の受け入れ先探しで同館を知り、春頃に見学に訪れていた。その際、ガラスケースを用いない「露出展示」の多さに着目し「ケースで展示物が守られる面もあるが、間近に見てもらったほうが来館者により満足してもらえるのでは」と、その管理方法を学ぼうと同館での実習を希望した。
実習では学芸員の指導で資料の整理や展示物の制作方法などを学び、町内の指定文化財を紹介するポスターも制作。写真撮影から説明文の作成まで体験し「伝えたい内容を短く、誰が読んでもわかるように配慮して作ることの大切さがわかった」と感想を話した。積極的に実習に取り組む姿に同館の富田三紗子学芸員は「ぜひ立派な学芸員になって」とエールを送る。
将来は考古分野で修復や保存に特化した学芸員を目指す高田さん。「実習を通じて学芸員の仕事の幅広さや奥深さ、地域との関わりを大切にしていることを学んだ。この経験を将来に生かしていきたい」と思いを語った。
高田さんが制作した展示物「ショイバシゴ」は10月末までの展示。ポスターは常設で使用される。
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