神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

大磯町 摘果ミカンでアロマ 商工会と学生が商品開発

経済

公開:2018年11月16日

  • X
  • LINE
  • hatena
発表されたアロマオイル「大磯 frais –Tekka-」
発表されたアロマオイル「大磯 frais –Tekka-」

 摘果ミカンを使った商品開発を進めている大磯町商工会と相模女子大学が、10月30日に大磯町保健センターでアロマオイルの完成発表会を開いた。大磯の新たな名産品として来秋の販売開始を目指す。

 発表されたアロマオイル「大磯 frais ―Tekka―」(オオイソ フレ テッカ)は、商工会女性部(高橋みどり部長=人物風土記で紹介)が中心となって開発を進めてきたもの。ネーミングやラベルデザインなどに学生のアイデアを取り入れ、横浜銀行や中南信用金庫も支援した。

 フレは「みずみずしい」などを意味するフランス語で、テッカは摘果から名付けた。香りは青ミカンの香りを生かした「プレーン」、吉田茂邸のバラ園にちなんだ「ローズ」、大磯の山をイメージした「ユーカリ」の3種類。ラベルデザインは、女性部と学生のイメージを基に商工会青年部部長でグラフィックデザイナーの佐藤一樹さんが仕上げた。

新たな名産品に

 ミカン栽培が盛んな大磯では夏頃、収穫する実の大きさを揃えるために間引き(=摘果)が行われている。女性部では、摘果で廃棄されるミカンを有効活用できないかと数年前から議論を重ね、「女性が手に取ってくれる商品を」とアロマオイルの開発を決めた。2017年8月に町と商工会、横浜銀行、中南信用金庫が「商工業者等支援に向けた連携と協力に関する協定」を結んだことから支援体制も整い、本格的にプロジェクトがスタート。横浜銀行が加工業者や相模女子大を仲介するなど、全面的に支援にあたった。

 女性部では夏に町内のミカン園を訪れ、3日間かけて摘果ミカン約500kgの回収と皮むき作業を実施。女性部員でハーブ・アロマ専門店を営む横山直美さんが抽出液のブレンドを調整してアロマオイルを完成させた。

 関係者が出席した発表会で高橋部長は「来秋の販売に向け、町内外で体験会などを開いてアンケート調査を行い、さらに魅力的な商品にしていきたい。大磯の新しい名産品として、まちおこしにつながれば」と話した。

商品を説明する高橋部長
商品を説明する高橋部長

大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

描こう未来の公共施設

中井町

描こう未来の公共施設

町民ら60人がワークショップ

6月28日

2030年度末に完成

二宮町ラディアン周辺整備

2030年度末に完成

1エリアに3施設集約

6月28日

地引網「台舟」知って

大磯伝統漁

地引網「台舟」知って

高齢化で継承不安も

6月21日

卓球全国大会に出場

山西小2年吉野さん

卓球全国大会に出場

チキータ武器に7月挑戦

6月21日

能登派遣の教訓共有

二宮町

能登派遣の教訓共有

全職員対象に研修実施

6月14日

レンズに収めた「さかな愛」

大磯町

レンズに収めた「さかな愛」

地元高校生が写真展

6月14日

あっとほーむデスク

  • 6月28日0:00更新

  • 6月21日0:00更新

  • 6月14日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年6月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook