2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えたテロ対策訓練が、11月14日に大磯プリンスホテルの駐車場で行われた。大磯警察署や第一機動隊をはじめ、大磯町消防本部、神奈川中央交通西株式会社などから約75人が参加した。
訓練はテロの初動対応能力向上や関係機関との連携強化を目的に行われたもの。東京五輪開催に反対する男が路線バスをハイジャックし、刃物で乗客を切り付けてけがを負わせ、爆発物で運転手を脅して大磯プリンスホテルに向かわせているという事件を想定。検問でバスを停め、バスに火をつけて暴れる犯人を署員が囲んで取り押さえた。消防車で駆け付けた消防隊員がバスの消火作業を行い、救急隊員がけがの重症度に応じて処置の優先順位を決めるトリアージを実施して負傷した乗客を搬送。また爆発物の入った犯人のバッグを第一機動隊の爆発物処理班がX線透過装置や処理車などを使って回収した。
訓練後の講評で大磯警察署の松嶋誠署長は「本番さながらの緊迫感ある訓練ができたが、テロ災害には今回のような想定がなく、いつ起こるかわからない」と語り、吉田茂が昭和35年に大磯署に揮毫した『治に居て乱を忘れず』の書を引き合いに「日々の訓練が大切」と訓示した。
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