生涯学習センター・ラディアン周辺に役場庁舎を移転整備する方針を示している二宮町は、庁舎建設に関する基本構想と基本計画案をまとめ、公表した。防災拠点としての機能を備え、保健センターなどを集約して利便性と質の高い町民サービスを提供できる新庁舎を町営第一駐車場に整備していく。
40年前に建てられた現在の庁舎は、老朽化や耐震性の低さ、狭あい化などの課題が生じている。
町は新庁舎整備の基本理念に「町民の安全と安心を守り、町民が利用しやすい『まちづくりの拠点』」を掲げ、防災機能や町民サービスの向上、多機能性などの考え方を基本理念の基軸に据えた。
計画案では、災害に対応できる庁舎として、耐震性能が高い免震構造の建物を計画。72時間の継続使用が可能な大型自家発電設備や断水に備えたマンホールトイレを整備し、河川の氾濫などによる浸水を避けるために災害対策本部室を2階以上に設けることにしている。
新庁舎にはユニバーサルデザインを取り入れ、授乳室やオストメイト対応の多目的トイレなどを整備するほか、コンビニや売店、ATMの設置も検討していく。
また、庁舎の多機能化を図るため、現在分散している保健センターと教育委員会事務所内にある教育支援室を新庁舎に集約。床面積は約4800平方メートルと見積もる。
建設予定地は町営第一駐車場。最短スケジュールで2019年度に基本設計を行い、22年度の竣工を目指す。基本設計や解体工事などを含めた概算事業費は26億4700万円と算出している。
防災に町民ニーズ
町は今年5月、無作為に抽出した18歳以上の町民1000人を対象に新庁舎整備についてアンケート調査を実施した(回収率36・2%)。
新庁舎の建設に際して重視することは、「防災拠点として安全・安心であること」が48%、「駐車場や駐輪場が十分に確保されていること」47%、「すべての方が利用しやすいよう配慮されていること」が38%。新庁舎に加えたい機能や施設として、「災害時の避難スペース、備蓄倉庫」が45%、「わかりやすい総合案内の充実」34%、「必要最小限でよい」という回答が29%あった。
28日まで意見募集
新庁舎建設の基本構想・基本計画案に対する意見を12月28日(金)まで募集している。二宮町在住・在勤・在学者が対象。郵送・ファックス・メールで提出するか、企画政策課窓口へ持参する。
資料は町ホームページで公開中。町役場2階の町政資料閲覧コーナーやラディアン、図書館、町民サービスプラザなどで閲覧することもできる。
問い合わせは町企画政策課【電話】0463・71・3311。
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