明治41年に中村と井ノ口村の合併によって「中井」が誕生してから110年を迎えたことを記念する中井町主催の式典が、農村環境改善センターで12月1日に開かれた。この日は60回目の町制施行日にあたり、町民約200人が参加して節目を祝った。
中井中学校吹奏楽部が開式を飾るファンファーレやマーチなどを演奏。移住者や若い世代の町民の暮らしなどを紹介するシティプロモーション動画の試写も行われた。
式辞で杉山祐一町長は町の発展の歩みを振り返り「一人ひとりの町民力を生かし、先人の英知とたゆまぬ努力で守り育んできた伝統・文化・自然を次の世代へ引き継ぎ、誰もが住んでみたいと思える個性豊かな町を築いていく」とあいさつした。
地域振興に貢献し、業績があったことを称え、教育委員の城所祐子さんと交通指導隊員の大木繁さんに表彰状が贈られたほか、町民3人と3団体が感謝状を受け取った。
藻谷浩介さん講演
持続可能なまちづくりについて考える記念講演もあり、「20年後も中井町であるために」とのテーマで日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介さんが講師を務めた。
平成の大合併前の全国3200市町村を歩き回り、地域の特性と統計から問題点を読み解いている藻谷さんは、中井町の人口動態や構造を説明。子どもがいなくなりつつある現状など町の課題を示し、「地域活性化とは町外へ出た若者が戻ってきて子どもが産まれ続けること」と語った。また、「『何もない』『当たり前』という考えを改め、よそ者の視点で『ありがたい』と考え、ここに住む理由を堂々と説明できる町が元気になれる」と提言した。
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