大磯テニスアカデミー所属の大川美佐さん(法政第二高2年※当時)が、3月20日から26日まで福岡県で開催された「第41回全国選抜高校テニス大会」に初出場し、個人・団体の両部門で3位に入賞した。
都道府県予選を経て、全国を9ブロックに分けた地区大会の上位校から48校が出場した同大会。大川さんがキャプテンを務める法政第二高女子テニス部は関東ブロック代表として全国大会へ初めて出場し、創部3年目にして銅メダルを獲得する快挙を成し遂げた。
「毎回、楽な試合はなかった」と振り返る団体戦。初めての大舞台にメンバーの誰もが緊張を隠し切れない中、試合のムードを左右する先鋒(シングルス1)を務めた大川さんは、出場した全ての試合で勝利を収めてチームを勢いづけた。それは関東予選で思うように勝てず、チームに貢献できないまま全国に出場したことに対する忸怩たる思いとキャプテンとしての責任感で成し遂げたものだ。大会を前に練習量を増やし、体力づくりにも力を注いだ。日頃の食事やトレーニングにも気を使い筋肉量を増やしたという。その甲斐もあり、大会では連日の試合にもバテることなく「一戦一戦に集中できた」と話す大川さん。「周囲の声援に励まされ、チームが一丸となって挑めた大会だった。来年は自分たち以上の成績を残せるように頑張ってほしい」と後輩たちに夢を託した。
体力づくりの成果は個人戦でも発揮された。1、2戦目で関東のライバルと対戦した際、お互いの手の内を知っているため一進一退のシーソーゲームになった。疲れを見せ始めた相手に対し、大川さんは焦らず自分のペースに持ち込み、冷静に弱点をついて勝利。体力の差が明暗を分けた。だが全国の壁は厚かった。準決勝では終始、相手のパワーに圧倒されて1セット目を取られ、かろうじて2セット目を取り返したものの焦りから徐々に点差を広げられて敗れた。「初出場で3位は嬉しいが、優勝が目標だったのでやっぱりくやしい。インターハイでリベンジできるよう、また一から頑張っていきたい」と力強く抱負を語った。
個人戦でベスト4に入ったことで、夏に中国で行われる日韓中ジュニア交流競技会への遠征が決まった大川さん。同アカデミーの小野峰樹コーチは「初めて全国レベルで入賞したことで自信につながったと思う。この先の活躍が楽しみ」とさらなる成長に期待を寄せる。
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