3月29日に告示された神奈川県議会議員選挙の大磯町・二宮町選挙区(定数1)は現職の池田東一郎氏(57)=無所属=のほかに候補者の届け出がなく、無投票となった。当選が事実上決まった池田氏は「初心を忘れず、大磯と二宮の大きな課題である人口減少対策に取り組んでいく」と2期目への抱負を語った。
池田氏は29日、大磯町内の選挙事務所前で午前11時から出発式を行った。「人口減少社会に対応した、人と自然に優しいまちづくりにさらに力を入れていかなければならない」と第一声。地域の要望を受け、大磯駅前や二宮の西友前の横断歩道の設置、国府橋の架け替えといった課題に取り組んだことなど1期目の活動成果を強調した。夕方まで自転車で選挙区内を走り回り、支持を訴えた。
立候補の届け出が締め切られた午後5時過ぎ。事務所で無投票の電話連絡を受けた池田氏は支援者らと万歳をし、「今後も一つひとつ活動を積み上げていきたい」とあいさつ。大磯町の吉川重雄議員は「みなさんから気持ちよく応援してもらえたのは本人の人徳」と同氏の再選を祝福した。
中郡での県議選無投票は40年ぶり。選挙会を経て、10日の告示をもって当選が正式に決定する。
「地域の声聞く」
池田氏が本紙のインタビューに答えた。
―無投票当選について
無投票も投票による選挙も結果の価値は同じ。ほっとしている。県議が何をしているのか分からないといわれ、この4年間、議員活動の「見える化」をするためにタウン紙で活動報告をした。町内会ごとに「出前県政報告会」を毎年開き、地元の声を受け止めてきた。活動を評価していただけたことが、今回の結果につながったのだと思う。
―1日の選挙活動で有権者の反応はあったか
多くの人が手を振ってくれて手応えを感じた。今までの取り組みに間違いはなかった。
―2期目に向けて
河川改修や猪による農作物の被害対策など地域によって課題はさまざま。細かく吸い上げていく。子育て支援や福祉、観光・移住人口を増やすまちづくりなど人口減少に具体的な対策を進めることが必要だ。気を引き締めて仕事をしていきたい。
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