高校生日本一を決める全国高等学校総合体育大会(インターハイ)のテニス競技が8月1日から8日まで宮崎県で開催され、大磯町出身の大川美佐さん(法政第二高3年)が女子個人ダブルスで準優勝に輝き、高校生活最後の大舞台を締めくくった。
国府小、国府中出身の大川さんは現在、横浜市在住。創部4年目になる同校テニス部で部長を務め、7歳から通う大磯テニスアカデミーでも毎週の練習に励んできた。
5月に行われた神奈川県予選に出場した大川さんはシングルスで1位、ダブルスで2位の成績を収めて県代表の座を獲得。基礎練習を徹底してプレーの安定を図り、猛暑の九州で行われる大会を想定して毎日走り込みをして心身を鍛えたという。また昨年秋からダブルスペアを組む毛呂彩音さん(同校2年)とも日々の練習の中で互いの得手・不得手を理解し、支え合えるコンビネーションを向上させてきた。
熱戦に「出し切った」
インターハイのダブルスでは、初戦から全国優勝経験をもつペアとの対戦となったが「却って気合が入った」と逆境をはねのけ完勝。勢いに乗った2人は、その後も抜群のコンビネーションで勝ち上がった。しかし強豪・愛知啓成高と対戦した決勝では、序盤から点差をつけられる厳しい展開に。「冷静でつかみどころがない相手。そして上手い。何をしかけても通用しなかった」と当時の心境を語る。途中から「相手に合わせるのではなく、自分たちのプレーをしよう」と毛呂さんと作戦を立て直して点差を縮めたが、今一歩及ばずに敗退した。またシングルスでは初戦から快勝を重ねたが、4回戦で今大会の準優勝選手と対戦し長時間のシーソーゲームの末、惜敗した。「目標にしていた優勝を逃したことに悔しい気持ちはあるが、出し切った感があり、悔いはない。笑顔で終わることができた」と熱戦を繰り広げた大会を振り返る。
高校3年間の集大成の大会を終え「後輩たちには、ぜひ全国制覇を目指してほしい」とエールを送る大川さん。自らの今後の目標を「大学に進学してインターカレッジに出場、将来はプロを目指したい」と力強く語った。
テニスを始めた頃から指導してきた小野峰樹コーチは「初めはなかなか勝てず辛い時期もあったが、明るい性格ですぐに切り替えて夢中で練習しているうちに全国上位に入る選手に成長した。今後は新たなステージで、あと一歩を追いかけて頑張ってほしい」と語った。
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