日本空手協会相州二宮支部のタンポス悠人君(鎌倉市立七里ガ浜小5年)、倉品こころさん(茅ヶ崎市立萩園中2年)、原伸定師範(49)が、10月に開催される「船越義珍杯 第15回世界空手道選手権大会」の出場権をかけた選考会に挑み、日本代表入りを目指す。
同杯は公益社団法人日本空手協会の主催で、3年に1度開催されている空手の世界大会。世界各国から集う選手が年代性別などの部門別に分かれ、形と組手の正確さや力強さなどを競い合う。3人は昨年の全国大会や関東大会での活躍を評価され、3月に実施される選考会への参加資格を得た。日本代表は各部門ごとに4人(うち補欠2人)が選ばれる。
それぞれの想い
タンポス君は3年前の世界大会で3位入賞の実力者。今回も「小学6年生男子形の部」で2度目の大会出場を目指す。得意の形は、1本足立ちで四方に蹴りを放つ「岩鶴」。高難易度の形で、同年代でもこなせる選手は少ない。懸念材料は全治2カ月と診断された膝の怪我だ。「リハビリを続けて早く治したい」。自宅でも椅子に座りながら形の復習をするなど、決してあきらめず「今は選考会を突破することだけを考えている」とまっすぐに目標を見据える。
昨年11月の関東大会で優勝した倉品さんは、選考会には初参加。空いた時間があれば自主練習に取り組むひたむきさで「中学3年生女子形の部」の代表入りを狙う。持ち前の筋持久力の高さを生かし、体力や集中力が求められる長い形「五十四歩小」を得意とする。「代表の4人に入って、自分を支えてくれている色々な人に恩返しをしたい」と意気込む。
50歳形の部と組手の部で選考会に挑む原師範も初参加。「指導に専念ししばらく大会に出ていなかったが、これまで自分がやってきた空手と向き合う良い機会。結果以上に内容にこだわり、この経験を今後の指導に役立てたい」と思いを語る。一緒に選考会に挑む2人については「真面目な悠人はオーバーワークに注意、こころは考えすぎず肩の力を抜いて挑めばもっとポテンシャルを引き出せる。道場でも世代を代表する2人なので、ぜひベストを尽くして世界の大舞台に立ってほしい」とエールを送った。
世界大会は10月に群馬県高崎アリーナで開催。
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