コンピューターゲームなどを使った対戦を競技として捉える「eスポーツ」。近年は世界中で大会が開かれ、プロ選手も誕生、五輪種目にも採用が検討されるなど話題を呼んでいる。その中で大磯を含む平均年齢50代のメンバーで活動するeスポーツチーム「ネコヌリ」が注目を集めている。
メンバーはキジシロー(52)、クマネッコ(45)、はちわれお(51)、みぽにゃーたろう(55)の4人。リーダーのキジシローは大磯在住のイラストレーター・たかしまてつをさん、クマネッコは奥さんの文さんだ。各々の本業の合間にゲームの腕を磨き、動画共有サイトにプレー動画を毎日投稿。このほど国内eスポーツの活性化を目的としたGMOペパボ株式会社の2020年度支援チームの一つに選ばれた。また3月25日に朝日新聞社がオープンしたeスポーツの総合情報サイト「GAMEクロス」編集部の取材も受けるなど、業界の熱い視線が注がれている。
プレーしているゲームは任天堂の「スプラトゥーン2」。4人1組でチームを組んで4対4で地面にインクを塗り合い、時間内に塗った面積を競うアクションシューティングゲームだ。オンラインで世界中のプレーヤーと対戦できる。たかしまさんは「可愛らしくてスポーツ感のあるゲームなので子どもから大人まで夢中になって楽しめる」とその魅力を語る。
はちわれおさんはグラフィックデザイナー、みぽにゃーたろうさんは漫画家で、たかしまさん夫妻とは10年以上前に同人誌制作を通じて知り合い、意気投合してゲームをする仲になった。「大会に出たい」と2019年初頭にチームを結成。これまで非公式大会に3度出場するも全敗し、壁の高さを痛感するも「徐々に相手の動きが見えるようになってきた」(みぽにゃーたろう)と成長を実感する日々。「大会でまず1勝」を目標に練習に励む。
大磯を発信地に
老眼や集中力の減退など年齢ゆえの障害もあるが「報・連・相を大切に」「必ず誰かと一緒に行動する」など戦略を練りながらゲームを楽しむ4人。「この年齢になると一緒にゲームをやってくれる人がいないものだが、興味のある人はいると思う。年齢差や物理的な距離を超えて好きな時間に遊べるのがeスポーツの魅力。一般的な趣味として受け入れられるよう、ゲームと共に育ってきた私たちの世代から広めていきたい」と話し「いつか大磯で大会を」とさらなる夢を描く。
ウェブサイトやユーチューブチャンネルは「ネコヌリ」で検索。
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