大磯の町の鳥に指定されているアオバトが、今年も4月下旬から照ヶ崎海岸に飛来している。
毎年5月から11月にかけて丹沢山地から照ヶ崎海岸に集団で飛来し、岩場の潮だまりで海水を飲む姿が見られるアオバト。繁殖期の栄養分や水分の吸収に必要なナトリウムを海水から摂取するためとされ、照ヶ崎は国内最大級のアオバト飛来地として知られる。地元の野鳥観察グループ「こまたん」によれば、今年初めて飛来した姿が確認されたのは4月27日で、1990年からの統計でみると平年並み。今後、気温の上昇に合わせて飛来数が増加するという。
こまたんでは毎年アオバトの飛来シーズンに観察会を開催しているが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため6月末まで休止している。同グループでは「新型コロナの影響で不自由な思いをされている人も多いと思うが、アオバトたちは粛々と変わらぬ営みを続け、飛来している。落ち着いたらぜひ会いに来て、その際には今、隣人を思いやっているようにアオバトを驚かさないよう、やさしい気持ちを忘れずにお願いします」と話している。
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