防災行政無線の放送をスマートフォンへ自動転送し、どこにいてもアプリで放送を視聴できるシステムを中井町が導入した。情報伝達方法の多層化を図ることで、災害時における住民の安全確保を強化することを目指す。
専用アプリをスマホに無料ダウンロードして、防災無線放送を聞く。放送開始と同時にスマホへ通知が届いたら、アプリを起動。リアルタイムの情報を音声と文字で確認することができる。最新の放送が1週間保存され、その間は繰り返して視聴も可能だ。
中井町民が町外にいるときや、同町に親戚や知人の家、勤務先などがある人にも役立つシステム。台風や豪雨の際は、激しい風雨によって防災無線の放送がかき消されてしまうことや、雨戸を閉めて就寝中で放送が聞こえない場合も想定される。遠方に住む子どもがアプリで放送を視聴し、実家の親に早い段階での避難や避難準備を促すことなどもできる。
放送画面から町のホームページや県の土砂災害情報、気象庁の警報・注意報のサイトなどへリンクする機能も備えた。
きょう・あすテスト放送
7月31日と8月1日の午後1時から防災行政無線の試験放送を行う。町地域防災課は「台風シーズンや豪雨などに備えてこの機会にアプリの使い方を試し、防災情報を得る手段として活用してほしい」と呼びかける。
防災行政無線の聞こえにくさを解消するため、町では約2500世帯に自宅内で放送が聞ける戸別受信機を貸し出している。今年度はこの受信機をデジタル式のものに切り替え、設置を希望する世帯へ無償で貸与する。8月に申し込みの受け付けを開始する予定。
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