近現代の政治史に名を残した人物を祭る「七賢堂」の特別開扉が、県立大磯城山公園の旧吉田茂邸地区で9月20日から22日まで行われた。今回は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、来場者の入場制限や検温などの安全対策がとられた。
七賢堂の前に受付を設け、来場者に検温や手指の消毒、連絡先の記帳を呼びかけた。大磯ガイド協会による解説は、3密回避のため1回につき5人までに人数制限。飛沫防止のためガイドもマスクとインカムを装着し、スピーカー越しに解説を行った。来場者は密接を避けながら堂内に掛けられている政治家の写真を覗き込んだり、写真を撮るなどしていた。東京から訪れた50代の夫婦は「再建前の吉田邸を見られないのは残念だが、七賢堂や兜門など当時から残る建物が見られて良かった」と話した。
七賢堂は伊藤博文が自身の邸宅「滄浪閣」に建てた「四賢堂」を、昭和35年に吉田茂が現在の場所に移設した。当初は岩倉具視、大久保利通、三条実美、木戸孝允の4人を祭っていたが、のちに伊藤と西園寺公望、吉田茂が加えられた。堂内は普段は非公開だが、春と秋の年2回だけ公開している。なお七賢堂は兜門、サンルームと共に国の有形文化財(建造物)に登録されている。
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