大磯町に所有していた「旧大隈重信別邸」と「陸奥宗光別邸跡」の庭園の一部を町に寄付したことを受けて、このほど古河電気工業株式会社(本社=東京都千代田区、小林敬一代表取締役社長)が紺綬褒章を受章した。9月30日に同社で受章伝達式が行われ、出席した中崎久雄大磯町長から小林社長へ褒状が贈られた。
紺綬褒章は、公益のために私財を寄付した者に授与される褒章。同社は、創業者の古川市兵衛が大隈と陸奥から譲り受けた建物と庭園を戦後に資産譲渡され、これまで維持管理を行ってきた。このほど国・県・町による「明治記念大磯邸園」の整備計画が持ち上がり、明治期の歴史的建物群や周辺の緑地を一体的に保存・活用するという趣旨に賛同して寄付を決定。この行為を町が内閣府に推薦したことで今回の受章につながった。
次世代に引き継ぐ
伝達式では中崎町長が「寄付頂いた土地を有効活用し、先人たちが築き上げ、我々が引き継いだ歴史・文化、大磯の誇りを次世代に遺すとともに、地域の活性化につなげていきたい」と感謝を述べ、小林社長は「より多くの方に歴史と文化を体感して頂けるよう、引き継ぐことができたことを嬉しく思う。今後も社会貢献活動に努めていきたい」と話した。
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